CHAPTER 1

10年越しの想いをカタチに
都市開発部は、ビルやレジデンスを開発するための用地取得を担います。門九の用地取得の交渉を本格的に始めたのが、2010年。工事着工までに7年かかりました。門九が建つ252坪という大きな敷地は、売り物件として市場に出ていたものではなく、所有者・借地権者・借家権者を含む関係権利者数十人の方々との話し合いを行い、輻輳する権利をとりまとめて1つの事業用地としたものです。慣れ親しんだ土地を譲って頂く数々の交渉は、ご理解頂くまでに多くの時間を要し、骨が折れましたが、ご協力いただいた皆様への感謝の意を込めて思い入れが深いですね。さて、用地取得が終われば「何を建てるか」最終確定を行うわけですが、近年の需要過熱を鑑み、ホテル開発の検証も行い、再検討しました。しかし、これまでの実績から門仲にはまだまだ賃貸住宅の需要があると確信があり、レジデンス開発に決定。画一的な単身者向けではなく、延床1500坪を超えるスケールを生かし贅沢な共用部を備えた単身~DINKS向けの幅広い賃貸ニーズを吸収できる物件にすることに満場一致で決まりました。